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釜めし　はら㐂（き）～あなたの街の回帰水～

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焼津といえば『かつお』。「はら㐂」のメニューに「かつお釜めし」を見つけた時、さすが焼津と思いました。とはいうもののありそうで無い品、他店ではほとんど見かけません。評判を聞きつけて、県外からこれを目当てに来るお客様も多いとのことです。

一品料理も多種ありますが「はら㐂」のメインは何といっても釜めし。お刺身にするようなかつおを煮つめて具材とした「かつお」は「五目」同様通年であります。地元のグルメに好評なのが季節限定のもの。春の筍や秋の栗、茸などの中でも冬の一番人気は「牡蠣」。旬を待ちかねている常連さんが沢山います。「はら㐂」の釜めしで驚くのは、具材がシンプルでかつ大量に入っていること。出汁はどれも同じだそうですがドーンと乗った具材から味がしみ出し、一品一品独特の個性を醸し出しています。

この地で50年近く営業している「はら㐂」。現在、原木政子さんと長男の寿浩（としひろ）さんの二人でお店を切り盛りしています。寿浩さんは清水や東京での板前修業の後、漁師として船に乗っていたこともあるそうで、魚に関してはプロ中のプロ。そんなお二人のお目にかなったのが『回帰水』です。５年程前にＶＩＰを取り付け、以来、飲み水やお茶、調理はもとより素材も全て回帰水処理。「まぐろの解凍にも使っています。焼きトリの肉などは浸けると赤い色が出て白っぽくなる。でも水を切ってしばらくするとまた赤味が戻ってくるんです。これが自然の色なんだなと。ともかく料理全体が美味しくなります」

そんな「はら㐂」のこだわりは水ばかりではありません。釜めしの釜もそのひとつ。鉄の食器は身体に良いからと、南部鉄の釜を使っています。ことさら口には出さないものの、味ばかりではなくお客様の健康まで気遣うやさしさが、釜めしの湯気のようにふんわりと感じられ、心まで温かくなりました。