今年も、回帰水で育てた梅の実の収穫時期がもうすぐやってきます。
私はその梅林のオーナーですが、私の実践している自然回帰農法は梅だけではありません。さらに、私ひとりにとどまらず、最近ではこの信州・佐久の地で、農業を通しての回帰水のネットワークをじわじわと広げつつあるんです。
回帰水で土壌を蘇らせる
私のところでは、長芋、モロッコいんげん、ハウス栽培のミニトマトなどの野菜も作っています。ここで要となっているのが、ミネラルたっぷりの貝化石に回帰水で発酵させた米ぬかを併せて作った堆肥(商品名・大肥)。この堆肥で、土本来の健やかさを取り戻すべく土壌の改善を図っています。
もちろん、散水にも回帰水を。結果、ミニトマトを例に挙げていうと、無農薬でも丈夫に育ち、同じ培地で続けて4年も収穫ができるんです。
味も糖度が8〜9と高く、おかげさまで「とても甘い」と大好評をいただいています。
養豚では飼料にも混ぜて
臼田地区の原野さん、立科地区の市川さんのところでは、養豚に回帰水を取り入れています。
飼料にも混ぜて与えていて「3日目で体重が増え、そのまま2週間ほど増え続けたのでびっくりした」(原野さん)、「あまり動かず目にも生気がなかったのが、よく動いて走るようにもなり、皮膚も血色よくツヤツヤしてきた」(市川さん)とのこと。
畜舎でのきつい臭いも、かなり軽減されましたね。
豚はストレスがあると尻尾をかみちぎるんですよ。
するとそこから菌に感染し、病気になってしまう。
環境が改善されて豚も快適なんでしょうね、そんなこともなくなったと聞いています。
特A米とのコラボで生育も味もワンランクアップ
塩沢地区の六川さんのところでは昨年から、苗床に回帰水を使った稲作を試みてもらっています。
ちょうど10反(約3000坪)、100俵分。
一般の水で育てたものと比べると、苗の成長が早いし緑も濃くなって。根の張り具合がしっかりしていて雑草や病気にも負けず、丈夫に育ちました。
品種はコシヒカリで、ここは新潟県の魚沼地域はじめ全国でも5地域しかないという、最高級ランクの「特A米」の指定栽培地域。といっても、この地域でとれた米すべてが特A米というわけではなく、毎年行われる検査で、そのつど評価が変わる厳しさです。
六川さんの作る米は、6年連続で特A米の認定を受けているんですよ。
そこに回帰水との相乗効果で「鬼に金棒」、さらなる高みを追求した次弟です。
昨秋、GPの皆さんに限定でお分けしましたが、「炊き上がりがピカピカで、もっちり」「冷めてもおいしい」との声が寄せられ、挑戦したかいがありました。
肉、米、野菜…どれも人間の食生活には欠かせない、重要な物。だからこそ、これからも子供や孫も安心できる「食の安全」にこだわり続け、回帰水ネットワークをさらに充実させていきたいと思っています。