ドアを開けて足を踏み入れた瞬間、旧友の住まいを訪れたような懐かしさとくつろぎを感じました。店名のニドはイタリア語で「巣箱」。まさに古巣に帰り着いたというところでしょうか。
店内の棚にはマニアならずとも垂涎ものの名酒がずらり。中でもオーナーの長谷部さん一押しはラム酒。ラムの品揃えには自信ありとのことです。そして良い酒はなるべくそのまま味わってほしいからと、おすすめはストレートかロック。「だからチェイサーや氷がものをいいます」。ニドのチェイサーはもちろん回帰水。さらに直径5センチはあろうかという真ん丸で見事に透き通った氷は、回帰水をまる1日かけて凍らせたもの。お酒の味を一際引き立ててくれるからか「回帰水を知らないお客様でも、ここの水はおいしいとたくさん召しあがります」
そんなニドには隠れた名品があります。「C1カクテル」です。『回帰水C1』をトニックウォーターで割り、フレッシュライムを絞り込んだもので、最後の一杯にこれ以上のものはありません。C1の良さを抜きにしてもやみつきになるのが当然のおいしさ。聞けば「C1が良いものなので、せっかくですからトニックも天然のキニーネの入った本物を使っています」と。またバーでは必須のレモンやライムも、防腐剤などが心配だからと一晩回帰水に浸けてから使います。使うからにはより良い安心できるものを、という長谷部さんの誠実さがすべてに息づいているのです。
使われているグラス類からオーディオ設備、BGMとどれをとってもさりげなく一流の、自らの美意識に貫かれた空間で、あたかも旧友をもてなすごとくお客様に接する長谷部さん。その心づかいの最たるものが回帰水であることは言うまでもありません。
bar nido(バー・ニド)
福岡県北九州市小倉北区堺町1-4-11 林BLD 2F
TEL(093)511-3433
20:00〜翌2:00 日曜・第一月曜定休
(月曜が祝日の場合、日曜営業・月曜休み)