家庭料理の心髄を伝えたい
そんな思いで頑張っています。
席に着くと、まず「どうぞ」と出された大皿一杯の漬物。仕込みからサービスまで一人でこなしているため、お客様をお待たせしないようにというオーナーの降籏好枝さんの心づかいです。漬物といっても、旬の山菜や季節の野菜に一手間も二手間もかけた深い味。ついつい箸が進んでしまいます。メインは大きなお弁当箱にぎっしりのお惣菜と汁物とご飯。添えられているデザートまで降籏さんの手作りです。一日30品目の食材をといわれますが、お野菜中心のこのお弁当ひとつで優に30品目以上。食べ切れない程のボリュームにびっくりしていると「一口でもいいから色々なものを食べてほしくて」と。自分で採ってくるという山菜はほどよく苦味を残し、お豆はふっくら青菜はしゃっきりと、一つひとつ素材の個性を生かして丁寧に作られています。
お料理上手の母の味を受け継いで自分なりに作っていますと言う降籏さんは、何よりも母親の味、家庭の味が大切と言います。高価な食材ではなく家に常にあるようなものを、古くからの生活の知恵の賜である豆や海藻などの乾物をもっと上手に使ってほしいと。時間のかかる素材も最近の便利な調理器具を利用すれば時短も可能と、ノウハウもたくさん教えてくれました。
昔から水にはこだわりのあった降籏さん。5年程前にVIPを設置しました。VIPは水圧も高く使いやすい上、回帰水は調理に欠かせない出汁が良く出て、気になる塩や糖分を減らせるなど、それまでの浄水器とは比べものにならないと言います。
「かじの葉」という店名は、家紋がかじの葉であることからお母様が命名。風情のある建物はもともと米穀商を営んでいたお父様が建てたものですが、食事処に変えた際も直す必要は無かったと。店内は松本家具で統一され、お料理同様伝統の良さを実感しました。
季節の家庭料理 かじの葉
長野県松本市筑摩1-15-14
TEL (0263)26-4501
昼の部11:30~14:00
夜の部18:30~
営業日:第二・三・四週の月・火・水曜日
予約のみ(夜の部は各日1組限定)
※8月は休業 ※休みの場合は携帯まで
TEL(080)5108−4501
使用機種/VIP
★メニュー
お弁当1,200円
(夜の部はご相談にも応じます)