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らーめん汐星～あなたの街の回帰水～

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一歩店内に入ると、ふわっと漂う柔らかなスープの香り。カウンターの上にはメニューがズラリと並んで、どこか懐かしい雰囲気の「汐星」は、ＪＲ根岸線の新杉田駅にほど近い商店街の一角にある函館ラーメンのお店です。

汐星がオープンしたのは、今から８年前のこと。横浜といえば、ガツンと濃い味のいわゆる「家系」ラーメンが主流。しかも杉田は、家系ラーメン発祥の地でもあります。店主の猪野慎也さんが、そんな杉田であえてさっぱりした函館ラーメンを選んだのは、「誰もが濃い味を好むわけではない。もっとやさしい味のラーメンを食べたい人もいるに違いない」と考えたから。杉田には高齢者や子育て世代も多く、猪野さんの予想通り汐星は次第に商店街に溶け込み、地元の人々に愛される町のラーメン屋さんとなっていきました。

この汐星に『回帰水』がやってきたのは、５年ほど前。それまでも市販の浄水器は使っていましたが、同じく飲食店を営む知人の紹介でＶＩＰを取り付けることになりました。正直なところ水の差なんてと、さほど期待していなかった猪野さんですが、実際に使い始めてビックリ。「出汁の出方がまったく違うんですよ。とにかく出汁がよく出るようになりました。ラーメン屋なので、それほどこだわっていなかったご飯も、美味しく炊けるようになり、長時間保温しておいても変色しない。お客様に出す水も、回帰水です。この水、美味しいねって、よく言われます」

杉田の名物店として情報誌にも取り上げられ、遠くから食べに来るお客さんも増えていますが、お店を拡大する気はないと言い切る猪野さん。それよりも自分の目の届く範囲でお客様一人ひとりに細やかに接し、「回帰水のように皆さんに喜んでもらえる店づくりを追求したい」と語る笑顔が、爽やかでした。