ご存じでした? 小諸と小淵沢を結ぶ小海線の清里—野辺山間に、JR全線の最高地点(標高1375m)があることを。そのすぐそばのとんがり屋根のログハウスがレストラン、その名も「最高地点」です。
ここでは地元産のミルクを使ったソフトクリームも名物ですが、真骨頂は店主の黒岩哲夫さんが作る手打ちそば。観光客で賑わう夏には毎日約300人分(!)を打つため、朝5時半からとりかかります。
「うちで出しているのは、そば粉が7.5割、つなぎが2.5割の7割半そば。そば粉が多すぎると歯応えや喉ごしが悪いし、つなぎが多いとコシが出ない。粉の挽き加減と水加減が難しいところだね」
そばの材料は粉と水というシンプルさだけに、ごまかしがききません。そば粉は小海産のものを中心に使い、水はというと——「八ヶ岳山麓とあっていい水なんですが、自分の納得のいくそばを打つには回帰水が必要で。いろいろ試した結果です」と、MB—500を取り付け、『回帰水』を使っています。「回帰水を使うのが当然すぎて、それ以前の味がどうだったか、もう記憶にない(笑)」そうですが、お客がそばを残さず食べているのが、なによりの答えでしょう。
「そば打ちだけでなく、調理場で使う水はすべて回帰水。洗い物でも食器の汚れ落ちがよく、洗剤が少なくてすむので環境に貢献できるのもいいですね」
息子さんの隆臣さんはつゆ担当、奥さんの清子さんはホール担当、とそれぞれの持ち場で家族が協力し合っている「最高地点」。最近は、パティシエのお嬢さん・麻未さんの作ったスイーツもメニューに加わり、食後のデザートやティータイムも充実しました。左党も甘党もまとめて面倒を見てくれる、頼もしいお店です。
長野県南佐久郡南牧村野辺山214-32
TEL(0267)98-3210
11:00〜18:00頃(そばが なくなり次第終了)
火曜定休(夏期無休)