生地の地ならしに回帰水処理。ミシンの針の通りがスムーズ。

 

 

 

アロハ!
アトリエ「おふぃす雅」を主宰し、フラの衣装を縫ってます。
元々は紳士服を仕立てていたんだけど、あるきっかけでフラの衣装の注文が次々入るようになって。もう10年になるかな。
あ、最初に言っておくけど、フラダンスって本当はフラというのが正しいのね。で、最初は作るだけだったけど、依頼してくる人たちがとても生き生きしていて。どんな世界なのかなぁ〜と思って、自分でもフラを始めてみたの。そうしたら、これが楽しくて楽しくて!
すっかりハマり、ますます衣装作りにのめり込んじゃった。

発表会などのステージ用は1曲で1着作るから、レッスン着のブラウスとスカートも含めると百着くらい持っている人もざらじゃないかな。
え?どれも同じように見えるって? とんでもない!色とか柄行きとか、鮮やかさとか、それぞれに違うんだから。
ちなみに、本場ハワイでの今の流行はホヌ(亀)柄。ともかく、かわいい!!
人と違う物を着たいと思うのは、女性にとって永遠のテーマ。
レッスンでも発表会でよそのチームと会う時も、横目で互いに衣装をチェックし合ってる(笑)。
だから私も、通常は柄のない腰部分に柄が出てくるように生地を逆さ使いにするとか、オリジナリティにはこだわるわよ。
そこがプロのキャリアとセンスの見せどころでしょ。

 

ミシンの針の通りが地ならし後はスムーズに

フラに限らず、お裁縫では生地の布目通しと地ならしは欠かさないの。これをせずに作った服は、一度洗濯すると生地が引きつり、型崩れを起こしてしまうから。
この、布目通しの後の地ならしで活躍するのが、回帰水。
ここはVIPを使っているけど、生地を浸して地ならしするとしなやかになって、ミシン針の通りがまるで違うの。言うなれば、柔軟剤を使うのと使わないのとの差ってとこ。
染色済みの糸を織って柄を出すのと違い、フラ生地の場合は織った布の上に柄がペイントされているから、そのぶん固い。生地の織り目にまで回帰水がしっかり入りこむように広げながら24時間浸して、自然に水切りをして乾かすの。季節や天候によって違うけど、だいたい10日から2週間程度。
ね、けっこう大変でしょ!?
しかも発表会などステージ用のドレスはチームでお揃いの物を作るから、10着単位と量も半端じゃない。だから地ならしがうまくいけば、あとの作業も楽、レッスン着なら3時間で1着縫えるわね。
でも、ごくまれに回帰水と相性の悪い布もあるのよ(笑)。

子供達も独立し、自分のために時間が使えるようになった今は仕事三昧の日々。
フラも施設を慰問するほか、各教室の合同でショーの公演をするまでになったの。なかに82歳(!)の大先輩がいらしてね。素敵でしょ。私も80歳までは続けるつもり。
そうそう、実は今年のスリムンコンテストにエントリーしたの。
長年体重が動かなかったのに、やっと減り始めたのよ。
皆さん、結果を楽しみにしていてね。マハロ!

2011年07月09日