回帰水を使って2年目。自信を持って出荷できる。

 

ビタミンCにビタミンP。ミカンは冬の食卓に欠かせない果実です。
さて今日買ってきたそのミカン、回帰水で作ったミカンですか?

 

●中西豊次さんのお話
◯本多文子さんのお話

 

 

●ここいらは多良岳から湧き出る沢の水をパイプで引いてそれを使っていたのですが、平成17年の7月にまず自分たちのためにVIPをつけました。これでご飯が おいしくなりました。晩酌に焼酎を楽しむのですが、それがうまくなったし、妻の作る手作りのごま豆腐やこんにゃく、それからこのあたりで獲れるハダラとい う小魚で作る料理の味もよくなりましてね。それでうちで作っているミカンにも何とか利用できないかと…。本多さん達にも、ぜひ回帰水で無農薬ミカンに挑戦 して欲しいと言われましてね。

 

◯ミカン農家の方々は実が落ちないようによく消毒するのですが、私たちは中西さんに、できるだけ農薬を使わないで欲しいとお願いしてきました。どれくらいの量の農薬をどんな 間隔で撒いたのか、いろいろ聞いて一緒に試行錯誤でやってきました。中西さんもこんな素人に言われてとっても不安だったはずですが、消費者の立場からした ら、とにかく回帰水を使って農薬を減らしたおいしいミカンを食べたいという気持ちでいっぱいでしたから。

 

●私のところで作っているのは佐賀ミカンのなかでも、多良ミカンと呼ばれるものです。南は有明海でその反対側は多良岳がそびえています。この山の斜面に50 アール、5反歩のミカン山があり、毎年約7トンほどの多良ミカンを出荷しています。私も出来るだけ農薬を使わずに、濃い味を持ったミカンが作りたいとがんばっているのですが、残念なことにミカンは無農薬で作るのがむずかしいんです。この近くで無農薬栽培をやってみたところもあったけれど、結局はつぶれてし まいましたからね。ミカンは風と雨が苦手で、風で葉っぱが傷ついて、そこに雨の中の菌がつくと「かいよう病」という葉っぱに黄色い斑点が出来る病気になり ます。それからミカンの実が真っ黒になる「ソウカ病」というのもあります。だから普通は月に何回も消毒のために農薬をかけます。でも去年の8月に回帰水を 導入した後は、なるべく農薬を少なくして消毒しました。
今年は本格的に回帰水を使う年なので、半分ぐらいの減農薬栽培でミカンを作ってみたいです。
いまはまだ3月末ですからミカン山もこの通り、緑一色です。この時期の大仕事は草刈りです。草が生えると、肥料の栄養分を雑草が食べてしまい、ミカンに届かないですからね。もう朝の8時から夕方4時までいっぱい、草刈りにかかります。そうやって手入れをしていくと5月の初め頃に白い花が咲き出すんです。 水仙のように香りが良くて、それはそれはきれいですよ。そして花が散った跡から果実が現れるんです。7月に入ってからの大切な仕事は摘果で、なった果実全 部がおいしいミカンになるわけじゃないんです。自然に落下するのもありますが、自分たちの手で一定数の果実だけを残して、あとは間引くわけです。そうしないと、いいミカンができないですからね。去年回帰水を使ったのは最後のひと月、ふた月だけでしたが、ご近所さんからはおいしくなったと言われたので、今年は期待しています。9月頃になったらその成果がでますから、ぜひ見てください。
ミカン以外ではホウレン草やレタス、葱などの葉物も作っていますが、回帰水を使うようになってから、ホウレン草は葉がしっかりして、根っこが甘くなりました。レタスも柔らかいのが採れるようになりましたし、いい水ですよ。だから今年はどんなミカンが出来るか、楽しみです。

 

◎10月になって本多文子さんから連絡を頂きました。 
去年と同じように甘いミカンができました。今年は農薬を去年までの3分の1に減らし、3回かけただけだったそうです。しかも7月以降は回帰水を噴霧する だけで、農薬は一切使いませんでした。それでも中西さんのミカンは病気にもならず、元気に育ちました。奥様も手間がかからなかったと喜んでいます。それからご存じのように、今年の九州は台風で大変だったんです。周りのミカン農家さんにも随分被害が出たそうですが、中西農園のミカン山はそれほど影響を受けま せんでした。いつも通りの出荷ができるそうです。

 

2009年08月17日