さくらんぼ作りにはきれいな水が必要。さらに農薬を減らし、除草剤を使用しない。回帰水使用の果樹園を訊ね、効果を確信した仁藤さんは、愛情いっぱいのおいしさを作り出しました。
●仁藤孝行さんのお話
◯娘、みゆきさんのお話
◎佐藤合子さんのお話
◯さくらんぼ用に無農薬号を使う以前に、この事務所にVIPを設置したんです。回帰水でお茶をだしたら、事務所に来る職人さん達においしくなったねって初めて言われました。今まで、いくら高いお茶を淹れても、何も言わなかった職人さん達がおいしいと言うんですから、お水の違いですよねえ。今では事務所の人、みんながタンクやら何やらに入れて、持ち帰って利用しています。
うちの子どもたちも、もう回帰水ばっかり。おもしろいことに水の汚れに一番敏感なのが4歳になる下の子で、フィルターが汚れるとおいしくないって言うんです。それでJCPフィルターを取り替える、というのがうちの決まりなんですよ。
●さくらんぼは親父の代から作ってきたけれど、自分は農薬を出来るだけ使わずに、それでいて実が早く赤く熟すさくらんぼが作りたかったんですよ。それで回帰水でうまくいっている果樹園を福島まで見に行ってね。あれは平成14年の秋だったかな。普通、りんごやさくらんぼは色を良くするために「反射シート」という、地面に敷いて太陽の光を果実に当てるシートを使うんだが、それが必要ないっていう説明をされたのよ。木の枝を見て、確かに回帰水で効果を上げているということがわかったんですよ。それでVIPの水と水道水とで、水耕栽培の試験をしたんだな。
◎そう、何の球根だか忘れたけれど、回帰水の方は根っこがすごく生えてきてね。だけど、これはきっと球根がよかったからだと、もう一回買ってきて試し直してね。
●うん、根の張り方が違ったな。これだけ違えばということで、それで無農薬号を平成15年の春に導入したんです。でもすでに福島であのりんごを見たから、これは同じ果樹のさくらんぼにもいいと確信していましたね。
ここらではきれいな水を使おうとしてみんな苦労してるんよ。この辺の田んぼに使う水は最上川の水が混ざってくるんだよ。ところがそれにはいろんなものが混ざってるんだな。だから、その水を使いたくなくて、山の奥の方へ行って汲んできたりするさ。さくらんぼはいい水がたくさん必要なわけ。それできれいな水を使えば使うほど、農薬を使わないで済むのよ。病虫除けに回帰水に農薬を混ぜて消毒するんだけれど、うちでは農協が指導している基準よりも30%以上少なくしている。それでも病気にならないです。
●さくらんぼは春先、雪の中で余計な新梢(しんしょう・去年発芽した新枝)を剪定する作業から始まるの。陽当たりを良くし、風通しを良くするためにどんどん切ってね。それから水分が少ないと実が赤くならないので、
回帰水を十分葉っぱにかけてやるし、土が乾いていたら下にも散布する。いい水がたくさんいるんだな。
今年はいつもより寒かったから、ちょっと遅いけれど、4月の終わり頃から真っ白な花が咲いて、そこにミツバチが集まってきて授粉して、実が成ってくるというわけです。花は大きくて、普通のサクラよりきれいだね。
満開に咲いてから10日ぐらいで実が付いて、それで収穫までは45日というところかな。
◎授粉はミツバチだけに頼らないで、私たちが車の毛ばたきを持って、花を叩いて、それで花粉を飛び散らして人工授粉させることもありますよ。実の成ったさくらんぼは軸を摘んでひとつひとつ小さな籠に入れてね。何度も何度も、朝から晩までかかります。それを選別して、箱に詰めて送ります。
そうですね、収穫から出荷まで15日から遅くとも20日で終わり。だから、もらっておいしかったから送って下さいという注文が来た時には、もう今年の分は品切れ、ということになってしまいます。私たちにとってはこの20日間が勝負です。
◯うちのさくらんぼは、クール宅急便では送らないんです。常温で送った方がおいしく食べられるから。
着いたらそのまま常温で保存してください。 食べ残ったら、ビニール袋に入れて野菜室へ。それでも1週間以内に食べてくださいね。きっと佐藤錦の甘酸っぱくて、濃厚な美味しさを楽しめます。