サンシャイングループ(広島県)ーChallenge! 『回帰水』ー

「食」は「命」

安心・安全こそミッションです

——サンシャイングループ(広島県)

 

 

広島市の郊外に本社を置く「サンシャイングループ」。半世紀以上の社歴を誇り、一日一万食ものお弁当の製造・販売をする会社です。その工場にMB-4000とPC-08が設置されています。二代目となる現社長・田川祐起大さんは「食」に関するこだわりも人一倍とのこと。職場・学校と需要の拡大する「お弁当」の世界にあって、これから何をすべきか? 何を提案していくべきか?  安心・安全な「食」の提供を基盤とした経営理念を掲げ、邁進する田川社長に、回帰水のこれからも含めてうかがってみました。

 

 

長い社歴ですが、

お弁当は当初からですか?

 

1965年の創業ですから、今年で55年になります。私が先代から会社を引き継いだのが27年前。29歳の時でした。父は元々調理人だったので、父の頃は職場向けの弁当ばかりでなく、パーティーのオードブルとか会席料理とか、企業のイベントや冠婚葬祭用の特殊なものを半分位の割合で作っていました。私の代になって、そういうものを一切やめて、職場向けの弁当一本に絞ってやるようにしたのです。

 

最近社名を変更されたとか。

それに伴って経営理念も

見直されたのですか?

 

社名は一昨年に変えました。以前はサンシャイングループとして7社で構成していたのですが、この度3社に統合しまして……製造がアナナス紀元株式会社、販売がブロコロ紀元株式会社、もう1社がパレイヤ紀元株式会社といって、直営店舗で惣菜とか弁当とか販売しています。まだ店舗数も少ないのですが、これからと思っています。

私が先代の想いを受け継ぎ、5つの柱からなる経営理念を掲げたのが23年前。その基本に変わりはありませんが、50周年を機に、これからを見据えて新しい50年を歩み始めようと。使命感を持って次の50年にチャレンジしようと考えています。

 

具体的にはどのようなことですか?

また今の時代、色々と問題点も

あると思うのですが。

 

「食」は「命」だと思うのです。日々の食べるもので体がつくられ、健康もつくられる……としたら一食でも、たとえば職場の給食のお弁当でも、学校給食でもおろそかには出来ません。添加物の問題、農薬の問題などなど、アレルギーやアトピーなどに直結するものもありますから素材選びは大変です。

「地産地消」とか「オーガニック」とかキーワードは色々ありますが、いざ実行するとなるとなかなか難しい。当社の弁当など、みなさん職場で毎日のように食べるわけです。もちろん美味しくなければ続きませんけれど、コストもありますよね。いくら美味しくても毎日何千円もかけられるはずがありません。実は健康な食という面からマクロビオティックにも関心があり、調理師共々勉強中なのですが、どうしてもコストがネックになってしまいます。

地域の活性化と無農薬のものを、ということで近隣の農家さんと直接契約もしていたのですが、最近倒産しちゃったんです、生産者の方が。厳しい環境の中で、どうやって理想と折り合いを付けていくか、日々悩みは尽きません。

 

 

衛生管理は

重要なポイントですね。

また、手作りでということですが。

 

製造工場はここ本社と、あともうひとつ口田工場とあります。合わせて一日一万食位作るわけです。作るのは大量でも、食べるのは一人一食ですから「一品入魂」の志で、手作りのものをお届けしたいと思っています。ただ、年々衛生基準が厳しくなってきて、オール手作りということがむずかしくなってきています。

衛生管理は「HACCP」に準じており、独自の「食中毒予防三原則」も制定して、万全を期しています。おかげさまで行政や自治体から「安全で衛生的な企業」として表彰されています。

 

回帰水は

「食」の安心・安全を守り、

環境にもプラスとなります。

 

そうですね。回帰水は自宅で使ってみてこれはすごいと思って、会社にも導入しました。洗浄など水を大量に使うところはPC-08で、調理専門のところはMB-4000を通してと、別々の使い方をしています。まだ導入して日が浅いので、使いこなしているとはいえないかもしれませんので、色々勉強し、チャレンジしていこうと思っています。地球にやさしく、エコといえば、当社では弁当の容器を回収しています。一日一万個もプラスチックゴミが出ると大変ですからね。手間と費用がかかることをお客様が理解してくださると嬉しいのですが。これからは回帰水を使っている会社ですよ、ということを自信を持ってアピールしていこうと思っています。

同じ人が毎日買ってくれるような食事の提供をしていきたい。ここの弁当を食べていたら、健康にも安心していていいよ、といえるものを企業向けばかりでなく一般家庭にもお届けしたい——という田川社長の志を、回帰水がしっかりと受け止めていくことを確信しています。

 

2020年11月05日