小杉湯&小杉湯となり(東京都)ーChallenge! 『回帰水』ー

地域交流の核を目指して

若い力が支える銭湯の新時代

小杉湯&小杉湯となり(東京都)

 

 

昭和8年創業。87年の長きにわたり高円寺の人々に愛され続けてきた「小杉湯」。二代目の平松茂さんは、16年前のリニューアルを機に銭湯のすべての水を回帰水に替えました。同時に、さまざまな取り組みを実践し、小杉湯を地域のみなさんがゆっくりと集い、語らい、憩う空間へと育んできました。そして今年3月、小杉湯の隣に平松さんの想いの集大成ともいえる「小杉湯となり」をオープンさせたのです。平松さんが小杉湯と小杉湯となりに込めた想いとは、そして回帰水は、「小杉湯&小杉湯となり」の未来にどんなサポートが出来るのでしょうか。

 

 

何故、回帰水を銭湯で使おうと

思われたのでしょうか?

回帰水を飲むようになって持病に悩んでいた家内の体調が良くなったことがきっかけですね。これほど体に良いのならリニューアルにあたって、ぜひ回帰水を導入してお客様にも喜んでもらおうということになったのです。

小杉湯で使っている水はすべて回帰水。PC-08を通して湯船やシャワー、カランに供給しています。ここにはジェットバス、ミルク風呂、日替わりのあつ湯、そして水風呂と4種類のお風呂がありますが、一番人気が水風呂で「水風呂の聖地」とも言われているほどです。回帰水の良さをそのまま体験出来るからでしょうか、みなさん「水が体に染み込んでいく感じがして、とても気持ちが良い」とおっしゃっています。

フロントにはVIPを設置して、湯上りの1杯を自由に楽しんでいただけるようにしていますし、最初にボトルをご購入いただければ、以降は2Lまで無料でお持ち帰りも出来ます。お客様は、地域の方々が中心ですが、なかには回帰水を体験してみたいと他県からお越しのお客様もいらっしゃいますよ。

 

「小杉湯」を汗を流すだけの場所には、

したくなかったそうですね?

小杉湯は、みなさんがゆっくりとお湯を楽しみ憩っていただける場。地域の人々がそこで情報交換したり発信したりする場にしたかったのです。もともと銭湯とは、そういう場所だったと思うのです。そのコンセプトを実現するために、待合い室をギャラリーとして開放していますし、農産品の販売会を開催したり……。最近は、風呂場を使ってホットヨガや、脱衣所でピラティス教室なども行っています。

 

「小杉湯となり」は、オープンまでに

紆余曲折あったと聞いていますが。

「小杉湯となり」は地域の人々の集いと憩いの場という小杉湯の目的の集大成といえます。「銭湯つきのセカンドハウス」といったところで、企画運営しているのは、以前ここにあった古いアパートの住人だった若いみなさん。アパートにお風呂は付いていなかった

ので、毎日、小杉湯に通っているうちにすっかり銭湯にはまったそうで「銭湯のある暮らしをもっと多くの人に体験してほしい」と『銭湯ぐらし』というプロジェクトを設立。アパートを取り壊すにあたって、「何か」出来ないかと私に相談してこられたのです。では一緒にやりましょうと。

彼らが小杉湯となりで目指しているのは、お湯はないけども銭湯のように、集った同士が気を配り合い、心地良さをみんなで作り上げていくような場所。私が小杉湯に込めてきた想いを若い彼らが受け継いでくれたみたいで、とても嬉しく思っています。当初はカフェとして一般に開放する予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響で方向転換せざるをえなくなり、会員制のスペースとなりました。心配していたのですが、禍転じて福となるで、会員制になったことで利用者同士の交流が深まり、スタッフと一緒になって小杉湯となりを作っていこうという理想的な形が生まれています。

 

 

実際にはどのような方々が、

どのように利用されていますか?

小杉湯となりには、開放感のある飲食スペースや、仕事や読書が出来る畳スペースなどがあって、会員になるとそこを自由に使うことが出来ます。建物は高い天井と天井近くに設けられた窓が特徴的ですが、これは銭湯の天井と湯気抜き窓がモチーフ。やわらかな光と心地よい風が入って、なんとなく銭湯にいるような、ふわりとくつろいだ感覚になりませんか? もちろん、ここで使っている水も、すべて回帰水です。

会員は30代が中心で、リモートワークに利用する方もいれば、ひと息つきに来る子育て中のお母さんもいます。新型コロナウイルスの影響で働き方やライフスタイルが大きく変わりつつある今、時代に求められているスペースと言えますね。

 

「小杉湯」と「小杉湯となり」の

これからは?

創業以来86年。小杉湯は、入りに来られるみなさんに育てられてきました。小杉湯となりも同じように、利用されるみなさんに育てられていくことでしょう。現在、小杉湯の経営は、三代目任せています。小杉湯となりも運営しているのは、『銭湯ぐらし』プロジェクトの若い人達です。どちらも、20代30代の若い世代が全部切り盛りしてるわけですよ。ここには、どこにも負けない若々しい雰囲気があります。それが、何よりの宝ですね。

一人ひとりのスタッフが素晴らしいということはもちろんですが、彼、彼女たちが切磋琢磨していることがステキですよね。このようなコロナ騒ぎのなかで、どんな風に運営していけばよいのか、どんな環境を創っていけばよいのか、頭を捻り協力し合いながら物事を進めていく。その姿が頼もしいです。妻も「娘や息子が、いっぱい出来たみたい」と喜んでいます。世の中、暗いニュースも多いですが、ここにいると将来が非常に明るいですね

地域交流の核として、「小杉湯となり」と共に新たな一歩を踏み出した「小杉湯」。湯煙の向こうに、どんな未来が待っているのでしょう。回帰水のパワーを生かして若い力が築く次代が、私達も楽しみです。

 

 

小杉湯

東京都杉並区高円寺北3-32-2

TEL(03)3337-6198

●営業時間 平日 15時30分~深夜1時45分

土曜・日曜 8時~深夜1時45分

●定休日 木曜日

●料  金 大人……470円

中人……180円(小学生)

小人……80円(0~5歳)

2020年10月19日