髙野美恵子さん ~回帰水で農業~

 

夏の代表的な味覚、トウモロコシ。品種改良も進み、最近はいろいろな種類が出回っています。これからの旬に先駆け、今回は回帰水を使って甘くおいしいトウモロコシ作りに励んでいる髙野さんにお話を伺いました。

20年ほど前から農業を始めたという髙野さん。嫁いだ相手はサラリーマンでしたが、請われて実家の農作業を手伝ううちに引き込まれ、本格的に取り組むことを決断しました。そこで1町5反の土地を借り、ひとりで畑を耕し、野菜の栽培を手がけることに——。じゃがいも、かぼちゃ、キャベツ、白菜、枝豆…とひととおりのものを作っていますが、特に力を入れているのが実家で覚えたトウモロコシです。

7反ほどの畑に栽培しているのは、黄色い粒のゴールドラッシュと、白い粒の雪の妖精。どちらも甘さの強い品種ですが、名前のとおりに美しい白さが特徴の雪の妖精は、とりわけ糖度が17度前後と高く、その甘さはメロンに匹敵するともいわれるほど。けれど白い実をつけるのは難しく、黄色いトウモロコシの花粉が少しでも混じると、すべて黄色い粒になってしまいます。そのため、ゴールドラッシュと雪の妖精の畑は、車で移動するほどの距離を隔てて設けています。

 

雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ

VIPのモニター使用ですっかりほれ込み、「もう回帰水のない生活は考えられない」と言う髙野さん。畑では主に育苗に、PC‐03を通した回帰水を使っています。ブロッコリーや白菜、キャベツなどの葉野菜は、葉がとても柔らかくなり、一方トウモロコシは雨風に弱く折れやすいのが難点ですが、回帰水を使うようになってからは、台風が来ても折れることがなくなりました。「雨や風で、もちろん曲がったり反ったりはしますが、折れずに元に戻ってくるんです。強いですね。根張りがしっかりしているからでしょうか」また、収穫まで3回ほど消毒用の農薬の希釈にも回帰水を使っていますが、標準濃度より薄くても効果があり、農薬の使用量を減らすことができました。

 

野生の動物に狙われる=安全の証し

「トウモロコシ栽培は、いうなれば雑草と動物との戦いです」と髙野さん。雑草は待ったなしで生えてくるために小まめに抜かなくてはならないし、順調に育って実を結ぶようになれば、今度はカラスやハクビシンなどがそれを虎視眈々と狙っています。対策として畑の周囲にネットを張り巡らせているものの、ずっと目を光らせているわけにもいかず「明日あたり収穫しようかな、というちょうどそのタイミングでつつかれたりかじられたり。おいしいものは敵もよく知っていますよね。去年は1000個ほど被害にあいました」。野生の動物に狙われるのは安全の証し、ではあるのですが……。

そんな苦労を経て収穫されたトウモロコシは直売所におろしているほか、依頼に応じて直接販売もしています。トウモロコシは収穫後どんどん糖度が落ちていくものですが、髙野さんの作ったトウモロコシは翌日になっても甘い、と評判です。「喜んでもらえると嬉しいし、励みにもなりますね」

地方発送も行っていますので、この夏はぜひ味わってみてください。

 

●群馬県桐生市新里町小林188‐6

TEL(0277)74‐6997

2016年01月04日