柴田果樹園 〜回帰水での農業〜

 

 

秋田県横手市にある柴田果樹園。5000平方メートルの耕地で、早生ふじの「やたか」や果皮に星をちりばめたような「秋田紅あかり」、デリシャス種を改良した「秋田ゴールド」など秋田ブランドのりんご(総称:平鹿りんご)を栽培しており、3代目園主の柴田重雄さんが84歳とは思えない機敏さで、早朝から作業に励んでいます。

平成3年に回帰水と出会い、家族で飲み始めてそのよさを実感したことから自然回帰農法を始めた柴田さん。ミニトマトやサトイモをはじめさまざまな野菜で試したところ、根張りの強さや丈夫さなどその成長の違いに驚き、りんご栽培にも回帰水を取り入れることに。

農業用カプセルを導入してタンクに貯水、3日寝かせた後に葉面や実に散布します。通常は月に1度の消毒後に行いますが、回帰水にしてからは消毒薬の散布を3回程度減らしても、健康なりんごが収穫できるように。

回帰水で育ったみずみずしいりんごは甘みと酸味のバランスがよく、新鮮さが長もちするのも特徴です。「例えばサンふじは11月中旬の収穫で、4月頃まで実が締まったまま」と柴田さん。

そのおいしさを知っているのは人間だけではありません。食べ頃になると蝶が卵を産みつけ、果肉は幼虫の餌に。そのため、収穫後に奥様の文子さんが厳しくチェックします。「針であけたような穴が目印です。よく目を凝らさないとわからないほど小さいから、神経を使います。でも、傷んだ物をお客様に売ることなどできませんからね」

品種によって収穫時期は9月中旬から11月中旬と異なりますが、そんなクオリティの高いりんごのファンは全国に及び、「毎年、時季になったら送って」という人も多く、一方、プロからの引き合いも。

例えば関西の高級スイーツ店「GOKAN」のアップルパイの御用達りんごとして、グルメ女子の間ではつとに知られた存在になっています。

「うちのりんごを楽しみに待ってくれていると思うと、パワーが出ますね」と言う文子さんに「婆さんの元気な笑顔を見ると、爺さんも安心して頑張れる」と柴田さん。「後継ぎは?とお客様からご心配頂くのですが、出勤前や休日に手伝ってくれている息子をはじめ家族一同で協力&強力サポートしているので、大丈夫!」との言葉を背に、今日も元気に畑へと向かいます。

 

 

柴田果樹園

秋田県横手市十文字町梨木字家東108‐1

TEL(0182)42‐0258

2015年02月15日