私の体験記 稲葉博子さん

 

スッピンでごめんなさい。自転車通勤をしていて、さっき帰って顔を洗ったところなの。今、高齢者用のデイケアセンターで、リハビリやレクリエーションに参加する人の介助をしています。この仕事、実は16個目なんです。というのはこの10年近く、入退院を繰り返していたからで。病名はアルコールとタバコの依存症です。深酒をし始めたのは、30歳過ぎからでしょうか。人生に具体的な目標があるわけでもなく、ただ漫然と日を送ることに不安と苛立ちを覚えて。父との二人暮らしですが、男親なので話をすることもなく、ストレス解消が自然とお酒に向いちゃって。お給料の半分はお酒に消えていましたね。一晩で缶焼酎を20本飲んだこともあるし、お酒が抜けないまま仕事に行ったことも。当然、仕事や人間関係に支障が出てきます。それがまたストレスになってお酒に走り、歯止めがきかなくなる…という悪循環で。
鷲尾さんに出会ったのは去年の5月、何度目かの退院の後でした。知人を介して私のことを聞いていたそうですが、私のひっきりなしのタバコの吸い方を見て「あ、水が足りてないんだ」と思ったって。で、「二度と病院へは戻さない!」という決意のもと、さっそくGPの活動仲間に声をかけて皆で父に直談判、あれよあれよという間に自宅にVIPを設置することになりました。「水ごときで!?」と父は半信半疑だったそうですが、正直言ってわらにもすがりたい気持ちもあったと思います。それは私も同じでした。だから毎日4〜5L、『回帰水』を飲み続けました。その一方で、鷲尾さんは社会復帰へのリハビリを兼ね、家業のお弁当屋さんで手伝わせてくれたりブレーンヨガを勧めてくれたり、とても親身になって世話を焼いてくれて。厳しいことも言われましたが、本気で心配してくれているのがわかっているから、素直に受け止められました。本気じゃないと、他人に厳しくはできませんよね。表面的に優しいことを言うほうが簡単だし、ずっと楽ですもん。

 

まさか、水が足りなかったとは…

気がつけば……あれほど縁の切れなかったお酒だったのに、欲しいと思わなくなっていたんです。タバコも同じ。加えて体重も自然に落ちてきて、63キロもあったのに、今では52キロに! 自分でも不思議ですが、『回帰水』で循環がよくなったんでしょうね。
そこからです、歯車がうまく回り始めたのは。幸運にも市の助成金で通える介護ヘルパーの講座を受けられることになり、3ヵ月間猛勉強して資格を取得しました。プレッシャーに負けず、一つ事を達成できた——私にとって、大きな自信になりましたね。そして、就職。今は仕事が楽しくてしかたありません。慣れないことも多いし、イラっとくることもありますよ、もちろん。そういう時は『回帰水』を飲むと落ち着くんです。『回帰水』は言葉どおり、体の一部。私にとって欠かせない、頼もしい存在です。

 

 

2012年02月20日